第二新卒で別業界に転職したいと考えていても、なんとなく就活していたり、1つの業界しか受けていなかったりすると他の業界についてよくわからないと感じる人もいるでしょう。このページではどんな業界があるのか、年収はどの業界が高いのか、転職先としてどの業界がおすすめなのかをご紹介します。
どんな業界や職種がある?年収は?
大きく分けて8つの業界がある
業界は様々な分け方がありますが、マイナビによると業界は大雑把に「メーカー」「小売」「商社」「サービス」「金融」「マスコミ」「ソフトウェア・通信」「官公庁・公社・団体」の8つがあります。
それぞれの簡単に説明すると以下の通りです。
業界 | 特徴 |
メーカー | モノを作って売る業界。自動車メーカーや食品メーカーなど。 |
小売 | メーカーや商社などから仕入れたモノを消費者に売る業界。 |
商社 | モノを輸入したり、輸出したりする業界。スーパーやコンビニも含む。 |
サービス | モノではないサービスを売る業界。教育産業など。 |
金融 | 銀行や証券業などでお金を動かす業界。 |
マスコミ | 世間に情報を発信する業界。テレビやラジオ、新聞など。 |
IT・通信 | いわゆるIT業界。インターネットや通信など。 |
官公庁・公社・団体 | 学校や役所などの公共サービスを提供する。 |
簡単に説明しましたが、1つの業界の中にさらに細かく分けることができたり、業界にまたがってサービスを提供したりする企業もあるため、参考の1つ程度にしてください。
大手から中小企業、古い企業からスタートアップまで様々
1つの業界の中にも数多くの業界や職種があります。
有名な大手企業から中小企業、昔からある企業や新しくできたスタートアップ企業、国内企業から外資系企業まで様々あり、社風も会社のタイプによってある程度決まってきます。
例えば日系大手企業であれば上下関係がしっかりしている一方で、スタートアップ企業は比較的オープンであることが多いです。
また、外資系企業は競争が激しい一方で年収が高いなどの特徴があります。
何の業界だけでなく、その企業がどのような企業なのかは非常に重要な要素になってきます。
最も平均年収が高いのは外資系金融
サイトによって業界の分け方が違ってきますが、マイナビの「2020年版業種別モデル年収平均ランキング」によると最も平均年収が高いのは外資系金融業界でダントツの1,515万円です。
外資系企業は年収が高いですし、金融はお金を動かす業界なので自然と年収が高くなります。
外資系金融に続いて専門コンサルタント、不動産、生命保険・損害保険、環境関連設備と続いていきます。
一方で、dodaの業界別平均年収ランキング(2019)によると最も年収が高いのはメーカーの454万円で総合商社、IT/通信、金融と続いていきます。
マイナビの業界の分け方はかなり細かいので判断が難しいですが、両方のサイトに共通して言えることとしては以下になります。
第二新卒におすすめの業界や職種は?
第二新卒で未経験の業界や職種に転職する場合、以下のポイントを考えてみましょう。
- 成長していて将来性の高い業界
- 平均年収が高い業界
- 労働環境が良く、ホワイトである業界
- 未経験者でも受け入れてくれる業界
IT業界
上に書いたポイント全てを満たしているのはIT業界です。
日常生活やビジネスのあらゆる場面でデジタル化が進んでいく中、IT業界は他のどこよりも成長しており、将来性が高いです。
平均年収が高いだけでなく、リモートワークが可能な企業もあるなどかなり労働環境が良い企業が多いです。
エンジニア職などはプログラミングなどのスキルが求められますが、未経験を受け入れてくれる企業も多く、プログラミングスクールで学ぶことも可能なので、努力でカバーできます。
IT業界は第二新卒での転職先としてはおすすめの1つです。
こちらのページも是非参考にしてみてください。
専門商社
専門商社とは特定の分野の商品の輸入や輸出を行う企業です。
総合商社と異なり専門的な分野の仕事になりますが、未経験も受け入れてくれる他、年収も比較的高い傾向にあります。
専門的な分野とはいえ、転職してから十分に知識やスキルは追いつけるのであまり心配する必要はないでしょう。
専門商社は企業によって扱っている商品が異なるため、どのような分野の商品を扱いたいのかなども考えてみてください。
営業職
営業職は業界の知識やビジネススキルが求められるため、少しハードルが高いと感じるかもしれません。
しかし、第二新卒であれば新しいことをすぐに吸収できるためこれも心配する必要はありません。
コミュニケーションスキルがかなり求められますが、実力主義の世界であるため、自分の営業の結果次第では大幅な年収アップや昇進も可能です。
コミュニケーションにある程度自信があり、向上心が強い人は是非営業職も選択肢にいれてみましょう。
第二新卒におすすめしない業界や職種は?
ここでは逆におすすめしない業界や職種をご紹介します。ポイントとしては
- 労働環境が悪く、ブラックである
- 成長しておらず、将来性が低い
- 給料が低く、昇進も望めない
- 独自のしきたりや文化が多い
などです。
しかし、これ全てがない理想的な業界も限られてしまうので、どこが譲れてどこが譲れないのかは自分の軸として持っておきましょう。
いくつかあまりおすすめしない業界をご紹介しますが、これらは全て新型コロナウイルスの影響を大きく受けた業界になります。
飲食業界
飲食ビジネスは人件費(レイバーコスト)やテナント料などのコストが高いため収益性が低いだけでなく、入れ替わりも激しいため難しい業界です。
それに加えて新型コロナウイルスの影響で大打撃を受けており、なかなか景気が回復しないため将来性は正直あまりないでしょう。
また、労働環境も悪く、キツいのに金にならない仕事です。
今飲食業界にいる人は以下を是非にして別の業界への転職を考えてみましょう。
アパレル業界
アパレル業界も競争が激しく入れ替わりが多いため非常に難しいビジネスになります。
近年では百貨店の売り上げも低迷する中でアパレル産業も将来性が低く、また新型コロナウイルスによってダメージを大きく受けました。
一流ブランドであるブルックスブラザーズが破産申請したというニュースは記憶に新しいでしょう。
将来のキャリアを考えるのであればアパレル業界はおすすめしません。
航空業界
パイロットやCAなどの航空業界は以前まで非常に人気の業界でした。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに空の旅は激減しました。
飛行機の本数は減り、乗客率も減るなど、航空業界は現在非常に厳しい状態にあります。
旅行や出張が自粛され、ワクチンが開発され、感染者数が落ち着くまでは今後もこの傾向は続くでしょう。
転職はどう進めれば良い?大手企業にも転職できる?
第二新卒で転職するためには転職エージェントを使うことはほぼ間違いなく必要です。
転職エージェントの特徴としては以下のようなことがあります。
- 無料で利用できる
- 履歴書の添削や面接の練習などのサポートをしてくれる
- キャリアや人生についての相談に乗ってくれる
エージェントごとに特徴や持っている求人が異なるため、複数の転職エージェントを用いることをおすすめします。
以下、業界や企業のタイプごとにおすすめの転職エージェントをご紹介します。
大手企業への転職ならマイナビジョブ20’s
大手企業などへの転職を考えているなら、マイナビジョブ20’sがおすすめです。
こちらはマイナビが運営する第二新卒向けの転職エージェントです。
大手転職エージェントなので全国対応しており、中小企業から大手企業まで求人が他のの小規模エージェントに比べて非常に多いです。
IT業界への転職ならウズキャリ第二新卒
IT業界への転職を考えている人はウズキャリ第二新卒をおすすめします。
こちらは大手転職エージェントほど求人が多いわけではありませんが、IT業界に非常に強いです。
また、大手ではないため、転職のサポートが非常に手厚く、口コミ評価も高いです。
対応している地域が首都圏・横浜・名古屋・大阪・福岡なので注意しましょう。
エンジニア職への転職ならGEEK JOB
GEEK JOBはエンジニアへの転職を考えている人におすすめです。
こちらではプログラミングスクールに通いつつ転職サポートを受けられるサービスです。
一般的にプログラミングスクールに通うと月10万円以上かかることが多いですが、GEEK JOBは一部コースを除き無料で利用することができます。
一部利用条件などがあるので無料の体験、説明会、個別相談などをしてみましょう。
最も大切なこととは?
ここまでいくつかおすすめ業界などをご紹介しましたが、最も大切なことは
- 自分が本当にやりたいことは何か
- 自分はどういう人生を歩みたいのか
です。転職エージェントとも相談しながら、自分のキャリアと人生の軸をしっかり決めましょう。

人生一度きり!自分が後悔しないような転職にしましょう!